134

ガンスリンガーストラトス二次創作 ~綾ノ迷イ路(あやのまよいじ)~第十話

by
カリブ・カイ
カリブ・カイ
「2つの世界両方の消滅…?」
「はい。」
目の前のアンドロイドは真剣な表情で頷く。
「時空越境のとは、お互いの世界への歴史が変わってゆくきっかけとなると出来事--起源点を取り除くのが目的であると先程お話しました。」
ここまでの話についてきてこれているかの確認だろうか、ちらりと彼女がちらりとこちらを見るのに、頷いて続きを促す。
「ヒロさんもご存知そうな例を挙げますと…、名古屋城。」
「…名古屋城?」
名古屋城という史跡があるのは、もちろん知っている。
名古屋城がどうしたのだろうか。
こちらの頭の上に疑問符が浮かんでいるのを見てとったように、彼女は一段掘り下げた説明を始める。
「十七管理区は、メルキゼデクという名の企業国家の管理化にあるこの国の未来ですが、合理化政策で幾つかの重要文化財等も、財源として価値の低いものは取り壊され、、そういった流れでそもそも名古屋城が存在していないのです。」
そもそもメルキゼデクという固有名詞はもとより、企業国家という単語も知識になく、何故そのようなものに日本が管理されているのかすら分からないが、重要なのは「十七管理区には名古屋城がない。」という一点であろうと勘所を付けて、一つ頷く。
「一方、フロンティアSでは、2115年現在も名古屋城は度重なる自然災害の爪痕を残すものの健在で、ストリートチルドレン達が共同生活を送る拠点の一つになっているのです。」
恐らく、日本を壊滅的な自然災害が襲った結果、復興を行うのも絶望的になり、国そのものが崩壊。親を失った孤児を保護する行政機関等なく、多くのみなしご達は自らの手で自活し、時には似た環境同士で寄り添い日々を暮らす。そんな世界が形成されているのだろう…と、推測の一つに浮かんだが、そこを根掘り葉掘り質問している時間もない。
多分、「フロンティアSには名古屋城が現存する。」というのが旨だろう。
更新日時:2019/06/11 16:41
(作成日時:2019/06/11 16:41)
コメント( 0 )
コメントするにはログインが必要です
シェア